幹細胞培養上清液には脂肪由来・歯髄由来・臍帯由来などがある

幹細胞に上清液はさまざまな由来がある

幹細胞を培養して採取した上漬液には脂肪由来と歯髄由来、臍帯由来の3つがあります。
これは採取した場所によるもので、脂肪はお腹の皮下から採取したもので、歯髄は歯の神経、臍帯は胎盤です。
日本では腹部からのものが一番多く、次いで歯髄、臍帯は一番少なく全体の1パーセントしかありません。
しかし効果は歯髄や臍帯が万能とされていて、これは遺伝子が傷ついていない箇所だからです。
歯髄は歯の硬いエナメル質に覆われている内側の細胞から採取しますが、この部分は歯で保護されていて傷がついていないので、良質な幹細胞が採れ、効果の高い上清液が生成されるからです。
胎盤も同じで、胎児をガードする場所の細胞なので遺伝子が傷ついていないのです。
だからといって腹部から取り出したものが質が悪いとも言えず、粗暴由来にあう疾患に効果があることがわかっています。
採取された場所が異なる3つは、それぞれ使い道が違っています。

異なる部位から採取した幹細胞上清液の特徴

3種類の由来がある幹細胞上清液にはそれぞれ特色があります。
脂肪由来は膝や肘などの関節の修復に効果があるのが特色です。
これは関節の内部にある軟部組織が減少することでの痛みや腫れを改善できる、コラーゲンの増殖を促進する効果が大きいからです。
歯髄由来は抗炎症作用や血管の再生、体内の幹細胞を誘導する機能に優れています。
臍帯由来はあらゆる臓器などの体の部位に効果があるとされていて、これは胎盤は胎児に由来する臓器で、成人の遺伝子よりも活発に増殖する、より幼若な細胞でできているからです。
実際に成人の人の体から採取した他のものと比較しても治療効果が高く、ES細胞と呼ばれる受精卵から採取した特殊な幹細胞と同じくらいの効果があるとされています。
主に神経系の疾患に効果があるとされていて、体全体に広がっている中枢神経の疾患によるマヒやしびれ、痛みなどを改善し、治療法が不明なウイルスにも対応できると言われています。

まとめ

幹細胞を培養して生成された上清液には脂肪由来と歯髄由来、臍帯由来の3つがあり、これは採取した場所が異なる上清液です。
脂肪はお腹から採取されたもので歯髄は歯の内側、臍帯は胎盤で、それぞれ特色があります。
脂肪は関節の修復、歯髄は血管の再生や抗炎症効果が大きく、臍帯は神経系に大きな効果があり、他の体すべての部位にも万能です。
これは胎盤の遺伝子が幼若性が高いためで、成人から採取したものと比較しても高い結果が現れています。

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